ルモーリン

LPCXpressoのRTCバックアップは要改造

投稿:2012-09-18

RTC(カレンダー)はUSBの電源が切れると現在時刻を忘れます。 LPCXpresso(LPC1768)の回路図を見るとJ6-3(VBAT)にバックアップ電池を接続、 USB電源が切れてもRTCの動作を継続できそうです。 バックアップ回路図 ピンヘッダ回路図 そこで最初にCR2を接続しました。 CR2でバックアップ よし、ユーザーマニュアルによるとRTCは1μA、CR2の大容量から数年は持つだろコレ(安心)。 …残念ながら思ったほど寿命がなく、あっと言う間に電池寿命が来てしまいました。 電池周りを短絡させてしまった疑惑が残りましたので再度挑戦、電池のハンダ付けをやめて次はCR2032、短絡に注意。 CR2032でバックアップ …短絡させてないのに、寿命が短い。 なんで?
CR2032の使用時端子電圧を時々観察して気付きました。 USBの電源からCR2032に電圧がかかってます。 逆流防止ダイオードが入っていて何で? BAT60Aってどんなダイオードなんだろう。 infineon(インフィネオン?)社のデータシートを見ると逆電圧5Vで漏れ電流0.3~1.0mAもあるのか。 こりゃCR2032に電圧が来ても仕方ないか。 BAT60Aの仕様 リチウム電池って外から電圧を掛けると寿命に影響しないのかな? 検索してもメーカーの「やってはダメ」しか見つからない。 通常使用では化学変化を利用して電気を起こしているから、電圧を加える事で逆(?)の化学変化が起きた。 その影響で通常使用の化学変化が起きなくなり寿命を迎えた。 簡単に言うとUSBの電源でバックアップ電池を壊した訳です(下線部は推測)。
犯人はUSB電源からRTCバックアップ回路に供給しているダイオードD7。 D7がある回路図 どれですか? D7がありそうな場所 すみません、写真のそと(ピンヘッダの外側)にありました。 D7があった場所
D7を外してしまえば万事解決(怪しい)。 D7を外したところ みなさんもバッテリーバックアップで快適なRTCライフを(なんだそりゃ)。
LPC1769版も手元にあるので気になって同じ回路か確認すると別のダイオードを使っています。 LPC1769のD7回路図 型番4448からDIODEC(ダイオデック?)社のデータシートを見ますと逆電圧3.3Vで13nA程度ですね。 LPC1769のD7回路図 リチウム電池への影響がどの程度か、いずれLPC1769版を使う時に試してみたいと思います。 もしリチウム電池を壊すようならLPC1768版と同様にD7を外します。
このページ自体が鉄ゲタですよホントにもう(ぐすん)。