ルモーリン
MP(eg1 layer)3 プレーヤ Rio500の実力

今から5年前、1999年の暮れにDIAMOND MULTIMEDIA社からリリースされたRio500は、
今でも私の胸ポケットで通勤中に楽しい楽曲を聴かせてくれています。

私が購入したのはリリースから3年ほどたってから、つまり電気屋さんの在庫整理で「もってけドロボー!」な扱いの頃でした。
当時(2002年)は同じく胸ポケットに入るFMラジオ(1986年製!)を使っていましたけれど、
寿命が来てしまいましたので、別のをと物色しているときにRio500を見つけたのです。
購入時は96MB(内蔵64MB+外部32MB←スマートメディア1枚)でしたが、
ファームウエア2.12で128MB(64MB+64MB)にして使い始めました。

特にトラブルもなく今まで使ってきて、何の気なしに「Rio500」で検索すると、色々なページを見つけることができました。
特に2ちゃんねるでのRio500のベタほめ具合は不気味です。そんなにコレ、すごかったっけ?
2ちゃんねるに色々と投稿してくださった方々に感謝しながら、よく読んでみると
ファームウエア2.15でスマートメディア128MBを使用できるそうなので、挑戦しました。

2.15に無事に変更できて、電源ONで認識メモリサイズを見せてくれるではありませんか。
これは128MBサポートを意識したものかな?(2.15での劇的な変更点はいずれ。)
128MBのスマートメディアが8,000円?スマートメディアっていつの間にこんなに安くなったんだろう。
久しぶりに電気屋さんに行ってビックリ、何かもう、浦島太郎です。

早速、Rio500に入れて電源ON、その直後にInternal(内蔵) 64MB、External(外部) 128Mとなって認識成功です。
次にこの大量のメモリに楽曲を入れるべく、unofficialRioFXPを起動しようとすると「実行時エラー'380'」となりました。
もしやと思い64MBのスマートメディアに入れ換えると、うまく起動できます。
これでは128MBを扱えないためunofficialRioFXPをあきらめて、MyRIO500を試してみると無事に128MBを認識できました。
あとは天国みたいな192MBに何を入れるか考えて12年前のコミック・イメージCDにしました。

Rio500に入れたCD、楽曲
項番分類題名発売年コメント
1アルバムコミックスイメージ「コンパイラ」1992年 12年前のコミック・イメージCD
ドラマと楽曲が交互に入っているので(項番4以外)
楽曲だけをだぶらないように選択
2コミックスイメージ「コンパイラ」・アセンブラ1992年
3コミックスイメージ「コンパイラ」・インタプリタ1992年
4コンパイラ ゴールデンベスト デラックス1996年
5シングルロマンス(原田 知世)1997年 自転車で向い風でもスイスイと気持ちよく走られる
6起きないあいつ(FANTAN)2004年大泉 洋さんがメンバーのFANTANの楽曲

楽曲は全部で20個、メモリ容量192MBにしては入らない感じですけれど、
エンコーダのLAMEにオプション「--alt-preset insane」を指定していて
CBR320kbpsになっているためです。1曲あたり9.5MBですね。

内蔵64MBの枠いっぱいに楽曲を入れるために、つまり、64MBの余りを極力無くすために
アルバム単位に入れるのをやめました。そのせいで、普通にリピートするとアルバムがごちゃませになります。
何とかアルバムの収録通りに再生できないか考えて、プログラムで全曲を指定すれば良いことに気が付きました。
でも確か、プログラムは16曲までだってマニュアルにあったような。
実際にやってみると20曲全部を登録できたので、ファームウエア2.15のおかげでしょうか。
もしかすると2.12から既にできるようになっていたも知れません。

細かい話ですけれど、AmigaのLAMEでエンコードした楽曲を入れると、
ファームウエア2.12では楽曲の時間が3.5倍程度長く表示されていたのが2.15で解決されています。
画面をほとんど見ないので問題ないのですけれど、気持ちいいですね。

普段の使い方:電源ON→ボタンPLAY押し→聴く→ボタンSTOP押し→電源OFF

色々なホームページを訪ねてみると、他の方々は、「音が悪い」「使えない」と評価している事もあります。
ですが、私はRio500で大変に満足しています。おそらく、故障するまで使い続けることでしょう。

よく考えてみれば、聴く際に片耳イヤホンなので元のデータはモノラルで十分なことに気が付きました。
そこでCDから取り出したデータをモノラルにして、更にVBR(128-320kbps)にしてみると、4枚のアルバムにある楽曲は全部入って
余裕たっぷりでした。アルバムの順番通りに入れると内蔵メモリの空き(隙間)が5MBもできるけど、平気です。
(FANTANの「起きないあいつ」は、320kbpsでもボーカルが「大泉洋→ガレッジセールのゴリ」になるので、320kbpsのままです。)

具体的は変換方法はこんな感じです。
sox track01.aiff -c 1 track01.mono.aiff avg
lame.040 -v -V 0 -b 128 -k -q 0 track01.mono.aiff track01.mpeg3
320kbpsの場合は、
sox track01.aiff -c 1 track01.mono.aiff avg
lame.040 -b 320 -k -q 0 track01.mono.aiff track01.mpeg3

もう1つ、液晶表示で視認性のよい「ぱうフォント」の存在を思い出しました。
もともとは、JKFFでFONTX2サポートに関連して知ったフォントですけれど、今こそ、その実力が発揮されるときです。
丁度、ファイル名の表示サイズが16ドット(12ポイント)なので、ぱうフォントがぴったり。
使ってみると、こんな感じです。
ぱうフォントで視認性の高いファイル名

MSゴシックの場合は、ぱうフォントに比べ、見やすくありません。
見やすくないファイル名

ブラウズボタンでトラックを選択した際は白黒反転するので、ぱうフォントのありがたみがよくわかります。
反転しても見やすい、ぱうフォント

MSゴシックでは文字がつぶれそうです。
文字がつぶれそうなMSゴシック

という訳で、今でもRio500を愛用されて興味があれば、ゼヒどうぞ。
ぱうサイト