ニコニコ動画は「野生の音響技師」を産むか 先日、ニコニコ動画で活躍されている方のCDを購入しました。それを聴いて考えてみたのです。 これまでの40年ほどの経験から、ある物を探すのは簡単だが、ない物を探すのは難しいと思っています。 ニコニコ動画の世界では、色々な方面ごとに活躍されている方々がいらっしゃいます。 例えば音楽方面については、 ・作詞 ・作曲 ・演奏 ・歌唱 ・映像 ・編集 と、このように、網羅されているように見えますけれど、実は音響がいません。 ひとつの楽曲を動画にして、うp(アップロード)する場合、 その1曲が単独で成立していると良いので 「どんな音量であっても」視聴者が自分で音量を調整します。 CDをリリースする際は複数の楽曲を1枚のCDに収めますから、同じ音量に調整しておくことが「必要」です。 ※この「必要」は「メジャーレーベル並みの質を保つために」の意 ホントは楽曲の中で楽器ごとの音量、その他、色々な調整があるが、コッチは聴くだけなので。 プロミュージシャンである平沢進さんは何でも自分でやってしまう事で有名ですけれど、 楽曲に関しては音響技師の鎮西正憲さんに依頼しています。 視聴者も、うp主さんにも存在を知られていない、音響技師。 それが視聴者に意識されるのは、きっと近未来だと信じたい。 同人漫画の制作では、印刷所が注文を受けています。 同様にプロの音楽スタジオが受けてくれるようになればよいな。 素人でも資材を購入できる世界であれば(よく知らないので)、ニコニコ動画で野生の音響技師が現れることでしょう。 もし鎮西正憲さんが、うpしたらタグ「先生何やってんすかシリーズ」付けて、広告1,000ポイント出します。 2010.12.20 音響技師がなんで必要かと言うと、音量と音圧の調整をするから。いや、もっと知らない事もやっていますよね(^^;) 普通のうp主さん → 音圧ばらばら、音量ばらばら 音響を意識したうp主さん → 音圧(VU)±2dB、音量(Level)-4〜0dB 音響技師 → 音圧(VU)0dB、音量(Level)0dB ウソだと思ったら平沢進さんのアルバムをメディアプレーヤで再生、フルーティというメーターのプラグインで表示させると一目でわかります。 2010.11.25 月刊誌 Sound & Recording Magazine 2010年12月号では、付録DVDのトラック音源16本を使った「ミックスダウン コンテスト」を開催してます。 「我こそは!」と思う方々はぜひ。なお、アマチュア限定とのこと。 詳細は「サンレコ12月号で「ミックス・ダウン集中講座コンテスト」開催!!|サウンド&レコーディング|Rittor Music Port by リットーミュージック」です。 こういう企画をニコニコ動画の中で行なうと、応募作品を全部聴けて、しかも他の人の評価も色々と聞けるので、都合が良いと思う。 ぜひ、ご一考ください>サンレコ編集部の皆さん&ニコニコ動画運営の皆さん