ルモーリン

ADSLモデム専用電源アダプタ

投稿:2012-06-19、更新:2018-01-19

ウチのADSL回線がよく切断されるので、NTTに相談すると電源アダプタを抜くように言われましたけれど、コンセントがきつくて抜くの面倒。 あとノイズフィルタ入りのテーブルタップで通信速度が向上したケースを見つけました。 ADSLモデムが電源ノイズに弱かったとは。 そんな訳で電源アダプタを製作することにしました。
  1. 12V1A
  2. AC100Vにノイズフィルタを入れる
  3. ワンタッチで電源リセットができる
  4. (できれば)電圧降下に強い ※安普請のアパートで98Vとか普通
三端子レギュレータを使ったDC12V片電源です。 電源リセットを押しボタン一つでできるのと、リセット回数を電磁カウンタで数えます。 4桁あるので1万回まで大丈夫(苦笑)。 新規に購入するよりも手持ちのパーツを起用する方針で作りました。
三端子レギュレータは定格1Aタイプですから、この1次側に12+2Vを供給できればOK。 平滑コンデンサが14V以上でOK。 全波整流のブリッジダイオードが行きと帰りで0.4Vずつかかります。 ブリッジダイオードの1次側は普通に交流ですから、2次側を最大値と仮定して実効値に換算するため1.4(√2)分の1に減らします。 するとトランスの2次側は(12+2+0.4×2)÷1.4=10.6Vが必要になります。 実際には平滑コンデンサの電圧は最大値でないし、1A流した際に平滑コンデンサの電圧が下がって14Vというのがより正確な条件です。 手持ちのトランスの定格はAC100V:AC12V、1Aでした。 実効値12V、最大値16.8V、ブリッジダイオードを通り16.0Vとなります。 あとは平滑コンデンサの電圧が1A流れたときにどのくらいまで下がるのか? 残念な事に、組み立て後に1A流してみると12Vを割ってしまいました。 12Vぎりぎり、つまり三端子レギュレータの1次側に12+2Vが供給されるのは0.5Aが限界です。 ADSLモデムに電源を供給してみると0.45Aまでしか使わない事が実測できたので危機一髪です。 これは手持ちのトランスを使うのを優先しているため、作ってからで良かったですけれど、トランスも購入するなら定格電圧をきちんと計算したいですよね。 フリーソフトの宝庫、Vectorにそのための計算ソフトがありました。
「整流回路計算」
これを使って色々なケースで計算してみると定格15Vのトランスで12V1Aの電源を供給できるようです。 このソフトは便利なので今後使っていこうと思います。
ケースは手持ちのLEAD(型番忘れた)。 完成写真 中身の状態。 三端子レギュレータとブリッジダイオードをケース直付けの都合で、立体配線しました。 内部写真
ノイズフィルターを入れたので通信速度の点からも安心ですね。 万が一、回線が切断されたらボタン一つで電源リセットを掛けられるのが手軽です。 リセット回数がカウンタに残るというのがウリです(苦笑)。 トランス以外の主だったパーツは全て日本製(日本メーカー製)になったのが面白いです。
製作の報告なのか、動画のために製作してるのか(笑)。 2018-01-19 【この動画を削除しました】