ヘッドホンアダプタを自作 ヘッドホンアンプを自作を予めお読みいただくと、より一層お楽しみいただけます。 サンスイのトランスを使ってトロッコアンプを作って色々と聴いていて特に問題はないのですけれど トランスを使うのならオペアンプの代わりにアンプのスピーカ出力を接続してもよいのではと気が付きました。 巻線比をいくらにするとよいか考えました。 使うアンプはDENON PMA-580D、出力は100W 8Ω(仕様を掲載してくださった方ありがとう)で電圧を求めると E=I*R、P=I^2*R、P=100、R=8から P=I^2*R I^2=P/R I=sqrt(P/R) E=I*R E=sqrt(P/R)*R E=sqrt(P/R*R^2) E=sqrt(P/R*R*R) E=sqrt(P*R) E=sqrt(100*8) E=sqrt(800) E=28.3 という訳で28Vが1Vになるとうまく行きますから巻数比28:1のトランスがあればOKです。 サンスイのトランスで最も巻数比の大きいものはST-32の12:1ですから28/12=2.3倍の電圧がヘッドホンに かかってしまいますので仕方なくアンプのボリュームを絞ることにします。 そして回路図はこんな感じ。 AmigaOS3.9で使えるDraw系ソフトAmiCAD V2.12がありました。 例によってヘッドホンのジャックがケースに接続してるので接地扱いとしました。 でも入力は全部浮いているので影響ありません。 そして写真はこんな感じ。 使い古しのケースなので穴だらけで恥ずかしい。電源なしでジャックのみ。 アンプのスピーカ出力を接続するのでスピーカ用の端子にしました。 そして中身はトランス2個。 でもって実際に聴いてみると「トロッコアンプまで作った苦労はなんだったの?」という位に似た音が出て来ます。 トロッコアンプとの比較のために平沢さんの太陽亞種音DISC 14(PAUSE P-MODEL LIVE 19931011)を聴いてみると アダプタのほうが残念ながら席が5列ほど後かな? PMA-580Dをヘッドホンの負荷だけで聴いているので不利なのかも。 2007.03.03 更なる改造とその結末を追加しました。 巻数比を28:1に近づけるためにトランスを増設しました。 1次側を直列に2次側を並列にすると、12:1のトランス2個で24:1のトランス1個の出来りという訳。 これが回路図 そして中身はトランス4個。 で、実際に聴いてみるとトランス1個の時よりも巻数比あげたのにボリュームを絞った所で聴かなきゃならない。 プリメインアンプのボリューム→スピーカー端子の電圧ではないのかなぁ。 それと最大の欠点は聴いているうちに耳たぶがこそばゆくなってくるトコ。 耳元に虫でもはい上ってきたかなと思いヘッドホンを外してみるとヘッドホンがブルブル言ってる。 これはもしや肩の凝った所に当てると心地よい振動で血行が良くなり…肩凝り治療器じゃねーよ(爆)。 耳たぶくすぐられては音楽を聴けたものではありません。 残念ながらこの方式ではトロッコアンプを越えられませんでした。 ※耳たぶくすぐるロングヘアの仔猫ちゃんならウエルカムです<こらこら。 2007.03.07 誤配線の修正と最終テスト(今日も最終テストに行ってくる by 榊さん from 機動警察パトレイバー) 結果を追加しました。 トランス4個にした際の結果がどうにも納得できないので、色々考えていたら見つかりました。 なまら(=超)恥ずかしい話でバラしたくないのですけれど話が続かなくなるため仕方なく。 1次側と2次側を間違えてました。m(_ _)m センタータップのある赤いリード線のほうが1次側なのでスピーカー端子のほうなんです。 上の写真をご覧いただくとわかりますが赤リード側をヘッドホンのジャックに接続してしまいました。 いやぁよくぞご無事で。>ヘッドホン 逆にして聴けるということは直結でも逆より聴ける訳だから試してみましょう。 ここでの問題はスピーカー端子の-側が共通かどうかの確認です。 何せヘッドホンのジャックで左右の-側を接続しますんで。 テスターで測定すると0.6ΩなのでOKでした。 これで聴いてみるとボリューム5/40くらいで程よく聴こえますね。 正しく結線した写真はこちら。 これで聴いてみると耳たぶくすぐるのがボリューム14/40くらいからなので12/40ほどで抑えておきます。 これならトロッコアンプよりも5列くらい前かな。 藤井ヤスチカさんのドラムスがノリノリに聴こえるしバスドラムの余韻に気がつくようになりました。